米国特許商標庁(USPTO)は、2026年4月9日から「PCT Informed Examination Request (PIER) Pilot Program」を開始しました。本プログラムは、2026年4月9日から2027年4月9日まで実施される予定です。
本プログラムは、PCT国際出願から米国国内段階へ移行した一定の出願(National Stage Application)を対象とし、USPTOが選定した出願について、出願人に対して審査継続の意思確認を行うものです。なお、本プログラムへの参加はUSPTOが一方的に決定するものであり、出願人によるプログラムからの除外申請や不参加申請、参加申請は認められていません。
対象出願には、37 CFR 1.105に基づく Requirement for Information(RFI)が発行され、出願人は以下のいずれかを選択して応答する必要があります。RFIへの応答期間は発行日から2ヶ月であり、最大4ヶ月の期間延長が可能です(最大6ヶ月)。
・国内段階審査を通常どおり進める
・国内段階審査の開始を最大12ヶ月延期する
・国内移行出願を明示的に放棄する
RFIに応答しない場合、出願は放棄されたものとみなされます。なお、この放棄は意図的な放棄として扱われるため、その後の回復が認められない可能性があります。
また、審査延期(最大12ヶ月)を選択した場合、USPTOはこれを出願人による合理的努力の欠如とみなし、Patent Term Adjustment(PTA:特許期間調整)の減算事由として取り扱うことを明示しています。
さらに、RFIは35 U.S.C. §132に基づく正式な庁通知(Office Action)として扱われるため、明示的放棄を行った場合でも、サーチ料や超過クレーム料の返還を受けることはできません。
詳細は以下の参考サイトをご確認下さい:
(USPTO情報)PCT Informed Examination Request Pilot (PIER) Program | USPTO
(井上 稔)