2025.10.14

【シンガポール】PPHプログラムの強化について

 シンガポール知的財産庁(IPOS)は、特許審査ハイウェイ(PPH)プログラムの利用促進とビジネス支援のため、調査請求および/または審査請求に係る庁料金の一部返金制度を開始しました。

返金対象:2025年9月15日~2027年12月31日にPPH申請された出願
返金率:調査請求および/または審査請求に係る庁料金の30%
返金を受けるために、別途 返金請求をする必要はありません。
PPH申請受領後、IPOSは返金処理を開始します。出願人が返金を受領するのに1~2カ月かかると予想されています。

 シンガポールは、審査請求について、
ルートA:調査請求を行った後に、審査請求を行う
ルートB:調査請求と審査請求を同時に行う
ルートC:対応外国出願/国際出願の調査結果に基づく審査請求を行う
の3つのルートがあります。どのルートで審査請求してPPH申請しても返金の対象となります。
PPHは、(i)調査および/または審査請求と同時、または(ii) 調査および/または審査請求後であって審査開始前に申請可能です。

 返金制度の詳細は、IPOS Circular No. 4/2025をご参照ください。

 シンガポール特許庁へのPPH申請要件については、日本特許庁(JPO)が提供する日本語ガイドライン:
 ・PPH
 ・PCT-PPH
をご確認下さい。

(中谷 剣一)