特別顧問

田村 聖子 Kiyoko TAMURA

  • 分野特許/法務
  • 技術ライフサイエンス
  • 所属東京

私は東京理科大学薬学部を卒業後、1990年に特許庁に入り、長年にわたり審査や審判の仕事に携わってきました。ライフサイエンスや有機化学の分野を中心に経験を重ね、2025年に審判部長を最後に退官しました。
審査基準室長のときには、審査基準や審査ハンドブックの全面改訂、PCTハンドブックの作成、最高裁判決を受けた特許権存続期間延長制度の見直し、さらには食品の用途発明に関する新しい審査実務の導入など、大きなプロジェクトに関わる機会をいただきました。また、東京地方裁判所で裁判所調査官として勤務し、侵害訴訟に携わったことも大きな学びとなりました。
若い頃にはUSPTOやCAFC等で、半年間アメリカの実務を調査・研究しました。この経験から、日本の制度や運用を国際的な視点を持ちながら発展させていくことの大切さを強く意識するようになりました。
後半は長く審判部で過ごし、特に首席審判長としては、意匠や商標を含む幅広い分野の訟務事件や難件に接し、毎日が学びの連続でした。
現在は弁理士として活動しています。これまでの経験を生かしつつ、常に学び続ける姿勢を忘れず、クライアントの皆さまのご期待に誠実に応えていきたいと考えています。

主な取扱分野

医薬、有機化学、食品、バイオテクノロジー

会員・資格・役職等

弁理士
薬剤師

学歴・職歴

東京理科大学薬学部薬学科卒業
特許庁 (1990-2025)、途中東京地裁に出向 (2005-2008)
大宮法科大学院大学法務研究科法務専攻修了(夜間)(2007)
青山特許事務所 (2025-)

主な公職

弁理士試験委員 (2017-2020)

海外研修

米国 審査官派遣プログラム (1998)

著作・論文等

「特許権侵害訴訟における訂正の再抗弁を主張すべき時機と訂正〈審判〉請求の要否」、知的財産権訴訟の煌めき 髙部眞規子裁判官退官記念論文集、金融財政事情研究会 (2021)
「プロダクト・バイ・プロセスクレームに関する審査・審理と裁判例について─実務者が考慮すべき留意点の検討」、特許審査審判を取り巻く新たな潮流 塩月秀平先生喜寿記念論文集、商事法務 (2025)
「選択発明」、竹田稔監修「特許審査・審判の法理と課題」、発明協会 (2002)
「バイオテクノロジー関連発明を巡る最近の動向、21世紀の新薬開発技術に関連する出願について」、知財研フォーラム、Vol.42(2000)
「最近の商標の審決取消訴訟事件について」、特技懇誌、No.310(2023)