東京オフィス所長

植村 昭三Shozo UEMURA

東京オフィス所長

分野:特許
技術:ライフサイエンス/化学・材料
所属:東京オフィス

私は、1969年東京大学薬学部卒業後、通産省特許庁に入庁、以来ほぼ34年間にわたり奉職しました。その間、ライフサイエンス関連分野等の審査、審判、法改正、審査基準作成等に従事する傍ら、在ジュネーブ日本政府代表部一等書記官(1979-1982)、特許庁国際課多角的交渉対策室長、同国際課長(1988-1993)として日米欧三極特許庁、WIPO(世界知的所有権機関),GATTウルグアイラウンド(TRIPS交渉)等での知財国際交渉等にも広範に関与しました。  更に、審査長、書記課長(現在の審判課長に相当)を歴任後、審査第四部長(現在の審査第三部長に相当)に就任(1996-1998)した後も、国際問題も担当し、B-グループコーデイネーター((先進国グループ代表)などとしてジュネーブでの知的財産権を巡る国際交渉にあたりました。 WIPO幹部の刷新に伴いWIPO事務局次長に就任(1998-2003)、特許、商標、意匠、著作権等の国際ルール作り、権利行使(エンフォースメント)、市場経済移行国協力を担当しました。2004年よりはWIPO事務局長顧問を務め、WIPO日本事務所の実現等に関与する傍ら、政策研究大学院大学、東京大学、東北大学の客員教授を歴任するなど、知的財産権の国際的・グローバルな側面からの啓発に努めて参りました。現在も、著述を通じて、また大学、企業、業界団体、国際会議などにおいて講演するなどの形で、そうした知識・経験の共有を図るべく活動を継続しております。  現在、以上のような特許庁、WIPO等国際舞台における実務、政策、国際ルール作りの幅広い知識経験、ネットワークを活かしつつ、主として、ライフサイエンス関連分野の権利取得、訴訟、コンサルテイングの実務に注力しております。
受賞歴:瑞宝中綬章(2016年秋)

主な取扱分野

医薬、医療、農薬、食品、バイオテクノロジー、有機化学

会員・資格・役職等

2006年 弁理士登録
国際知的財産保護協会(AIPPI)
国際弁理士連盟協会(FICPI)
日本工業所有権法学会
薬剤師国家試験合格(未登録)

学歴・職歴

東京大学薬学部(1969卒)
経済産業省特許庁(1969-2003)(審査官、審判官、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部一等書記官、国際課長、審判課長、審査第三部長などを歴任)
WIPO(世界知的所有権機関)事務局次長(1998-2003)
そのほか、東京大学、東北大学、政策研究大学院大学客員教授を歴任
青山特許事務所 (2006-)

主な公職

日本弁理士会 知的財産政策諮問委員会委員(2006-2011)
AIPPI・JAPAN 各種委員会委員及び座長(2006-)
財団法人 日本科学振興財団 評議員(2008-2014)
公益財団法人微生物化学研究会理事(2011-)

著作・論文等

「グローバル時代における知的財産権制度の潮流」
日本大学知財ジャーナル Vol.6,(2013年3月15日), 5-18(単著)
「公衆衛生と知的財産権」
日本知財学会誌 Vol. 10 No. 1― 2013 : 37-48(共著)
共著者:加藤 浩
“Japan’s History of Intellectual Property Policy and Patent Act”
Shozo Uemura and Hiroshi Kato, Patent Practice in Japan and Europe Liber Amicorum for Guntram Rahn, Edited by:Bernd Hansen Dirk Schussler-Langeheine, Published in 2011 by Kluwer Law International,67-80
「私の知財外交35年史」
特技懇,No.236,(2005年1月28日),6-14, 単著
「知的財産権エンフォ-スメントへのマルチの取り組み」
(IPR Enforcement Issues in the Multilateral Framework)」
特許研究 PATENT STUDIES,No.38,(2004),64-75, 単著
「へ-グ協定ジュネ-ブアクトの運営開始に際して(An Overview of the Geneva Act of the Hague Agreement on the Occasion of its Entry into Operation)」
AIPPI,Vol.49 No.6,(2004),28-37, 単著
その他多数

講演・セミナー

独立行政法人工業所有権情報・研修館IP・e・ラーニング「TRIPS協定概論(入門編)」
同志社大学法科大学院 知的財産を巡る国際的潮流-医薬特許を切り口として-
東京大学先端研教授会セミナー 国際知的財産政策 -その歴史的展開
その他多数