目次

01

異業種の二人がともに感じた第一印象は、和やかな雰囲気

高山:私は2020年4月に入所しました。それまではメーカーで生産管理の仕事をしていましたが、専門知識を身につけて資格を取るということに魅力を感じていたので、弁理士業界への転職を決めました。転職活動をしていくなかで、青山特許事務所の面接がとてもいい雰囲気だったことをよく覚えています。7人ほどの面接官を前にして最初は緊張しましたが、威圧的なところが全然なくて、和やかに質問していただきました。

山田:私のときも6、7人の面接官がいて、最初は正直少し圧を感じましたが(笑)、全体的には和やかな雰囲気でしたね。2010年入所の私は、それまでまったく畑違いの損害保険会社に勤めていたのですが、そんな私の話に特に興味を持って聞いてくださった方がいて。グループに入ってすぐにわかったのですが、その方が上司の岡部さんでした。

高山:そうだったんですね。私も岡部さんのグループですが、入所すぐにコロナがまん延して皆さんマスク姿だったので、しばらくお顔がわからなかったです(笑)。

山田:高山さんの入所が決まったとき、帰国子女の人が入ってくると聞いたので、英語はペラペラでも日本語を書くのは大丈夫かなと思っていました。でも、実際に会ってみたらその点は問題なくて安心しました。

高山:よかったです(笑)。4歳から高校卒業まで14年ほどロンドン近郊で過ごして、大学進学を機に日本に戻ってきました。

02

最初まったく未経験だった私もいまや一人前に

山田:高山さんには入所以来、私が担当する家電製品や機械系の案件を中心に明細書作成に携わってもらっています。仕事に取り組む姿勢や人への接し方はすでにできているというか、性格も良いので、そこは自分も見習わないといけないですね(笑)。あとはいろんな種類の実務経験を積んでいくことでしょうかね。

高山:山田さんには本当に丁寧に指導していただいています。特にありがたいと思うのは、明細書を修正していただくとき、「なぜそう直したほう方が良いのか」「お客様にどんなメリットがあるのか」まで、理由を詳しく説明してくださるところです。納得感がある上、今後一人で判断していく際の判断基準の形成にもつながります。

山田:それは良かったです。明細書等のフィードバックをするときは、自分が気づいた点や普段考えていることをなるべく多く伝えるようにしています。ただそれが決して正解というわけではないので、「こういう考え方もあるよ」という感じで、自分の考え方を押し付けないようには気をつけてますね。いろんな考え方を取り入れつつも、最終的には自分の納得のいく書き方・やり方で進めてもらうのが一番かなと思います。
私も最初は本当に苦労しました。前職がまったく畑違いだったので、お客様との打ち合わせのときもあまり話についていけず、明細書も何を書けばいいかわからない状況でした。岡部さんに何度も何度も添削していただき、根気強く続けるうちに、少しずつ理解できるようになっていき、仕事の楽しさを徐々に感じられるようになっていきました。

高山:そうだったんですか。実は以前の岡部さんと山田さんの対談記事を読んだんですが、山田さんは最初あまり技術に興味がないんじゃないかと岡部さんに思われていたそうですね。今の山田さんからは全然想像もつかないのでとてもびっくりしました。

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山田:びっくりさせましたか(笑)。最初は「わからない」が「興味がない」と見えていたのかもしれません。ただ、慣れてくるとだんだんといろんなことがわかるようになってきて、それからでしょうね。高山さんを指導する立場になって気づきましたが、当時の岡部さんは私の指導に苦労されただろうなと思います(笑)。

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働きながらの試験勉強が、実務の気分転換に

高山:入所当時のことで、私がもう一つよく覚えているのは、岡部さんから「3年以内に資格を取ってほしい」と言われたことですね。3年以降になると、仕事量も増えて勉強する時間が取りにくくなるため、早い段階で取ることをお勧めされました。そこで、入所してから最初の2年間は、朝、勉強してから事務所に出勤するという毎日でしたが、何とか2年半で合格できました。山田さんは圧倒的な速さで取られていますよね。

山田:私は1年で合格したのですが、受験勉強はむしろ気分転換になっていたぐらいです(笑)。自分は勉強を始めたときからずっと絶対に1年で受かるという思いを持ち続けていました。ただ勉強していると実務に関連する内容もよく出てくるので、普段の実務にも役立つし、お給料も上がるし、仕事で活躍するためにもとにかく目指すしかないですよね。

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多様な顧客を基盤にする安定感が、若手育成にも繋がる

高山:私が感じる青山特許事務所の魅力は、若手メンバーにも成長の機会をたくさんくださることです。資格を取得した後は、お客様との発明相談も直接任せていただけるようになりました。正確でかつわかりやすい説明を意識することで、自分の理解も深まり、それが成長につながっていると思います。

山田:私が思う事務所の強みは、安定感ですね。様々な技術分野をカバーし、国内外のいろいろなお客様との取引があるので、リスクヘッジされていて景気変動にも強い。そういった基盤があるからこそ、ホワイトといえる環境で仕事ができますし、若手の育成にも力を入れられるんだと思います。

高山:確かにそうですね。
今後は、明細書を書いて権利取得を目指すという基本の仕事のレベルをさらに鍛えていきたいと思っています。また、将来的には、英語力を活かして海外のお客様に対する営業能力も高めていきたいです。海外のお客様との取引を増やして、事務所の発展にも貢献できたらいいな!と思います。

山田:まずは、独り立ちできるレベルになることが、高山さんの当面の目標なので、それに向けて経験を積んでいってもらいたいです。独り立ちした後は、高山さんの思うようにやればいいんじゃないかなと思います。 私自身は書類作成だけでなく、お客様とのコミュニケーションや所内の他の部署や人とやり取りする仕事が増えてきたので、これからは技術力だけでなく、コミュニケーション能力や調整力など、より幅広い人間力を高めていきたいですね。

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